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ワイナリーのリスクヘッジ | 植栽密度を考える

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ブドウ栽培をしていくうえで、単位面積あたりに何本のブドウの樹が植えられているのか、という点は畑全体をデザインしていくうえで重要な情報になります。とはいっても畑の形状は千差万別。しかも周囲との状況によって植え付けられるはずの場所に植え付けられず、区画によって面積当たりの本数がまちまち、なんてことは往々にして起こります。

 

そこで複数の畑の間での比較をしやすくするために使われるのが、植栽密度という単位です。これは、実際の畑に植え付けた本数を面積1haあたりに換算して求められるもので、区画間のバラツキなどに影響されることなく、純粋に面積当たりの植え付け本数を見ることが出来ます。

とはいっても植栽密度は多くの場合、国や地位によってある程度きまった数字があります。これは別にこうしなければならない、というようなルールがあるわけではなく、その国や地域で使うことの多い栽培用装置や道具の種類がある程度決まっていて、その装置や道具にあわせた畑のレイアウトがなされているためです。

 

この植栽密度と実際の収穫量などを並べてみていくと、そのワイナリーの戦略や品質に対する考え方、実は数字に出てきていないのではないだろうかと思われるような事情まで、いろいろなことが見えてきます。

今回はこの植栽密度というものを使って、ワイナリーとして作業中の事故やミスによるリスクを低減させることを考えていきます。

 

ブドウの植栽密度とリスクの関係

ブドウの樹の植栽密度と作業中の事故やミスによるリスク、といってもあまりピンと来ないかもしれません。

この話の発端は、ブドウ畑において実はブドウの樹が意外に多くダメになっている、ということにあります。この場合のダメになる、とは、それこそ作業中の事故やミスによって樹が折れてしまったり、引き抜かれてしまったり、ということを指しています。このようなことは本来起きてはならないことですが、実際の現場では驚くほどの確率で起きています。

 

関連

この辺りの詳しいことはnote上のこちらの記事に書いてありますのでご興味ある方はご覧ください

 

どのような原因であったとしても折れたり引き抜かれたりしてしまった樹はその後はもう実を結ぶことはありません。これは収穫量の減少に直結することであり、ワイナリーとしてはその収益に関わる重要な事柄です。

もし仮にそのような事故がそれなりの頻度で起きるとしたら、ワイナリーとしては事前にそこを見込んで畑のデザインをしておくことが欠かせません。そうしたリスクヘッジマネジメントとしての考え方の一つが、植栽密度の調整にあるのではないか、と考えたのです。

この考え方の基本は、ブドウの樹一本に割り当てられる価値の調整です。

 

ブドウの樹一本の価値とはどの程度なのか

ドイツの例で考えると、仮にブドウの樹を1本ダメにするとワイン1本がダメになります。



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