気候変動

ワイン 栽培 醸造

2020/9/5

ワインのオフフレーバー | UTA / ATA

ワイナリーやワインショップで試飲して気に入った白ワイン。買って帰ってきたけれど、まだ飲み頃には少しだけ早い気がしてもうしばらく自宅のセラーで寝かせることにした。 その後半年経ったある日の食卓。 本当はもう少し寝かせておいた方がいいと分かっていながらもついつい我慢できずに取り出してきたのがこのワイン。まだ早いんだろうなぁ、と頭の片隅で考えながらもコルクを抜いて、さぁお楽しみの時間!と思ったらなんだか違う。 まるで何年も寝かせていたような、酸化したようなニュアンスがある。自分の保管方法が悪かったのだろうか?ち ...

コラム

2020/8/21

とても楽しい時代に生きている | アルコール度数はTerroirを表すのか

ワインに関わると避けることのできない単語というものがいくつかあります。残糖量、酸度といった味を表すものから、アロマ、ニュアンスなどといった香りを表す単語。これ以外にもきっと、いくらでも、それこそ時間が許す限り数多くの単語があげられるのではないかと思います   そんな中でも筆頭格なのが、「Terroir (テロワール)」ではないでしょうか。   「Terroir (テロワール)」とは今さら言わずと知れたフランス語の語彙で、これに相当する言葉は日本語にも英語にもないと言われています。ドイツ ...

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2020/8/22

メンバー限定記事 | ブドウの日焼け

こちらの記事はNagiが主宰するサークル「醸造家の視ているワインの世界を覗く部」メンバーの方限定の記事となります。 こちらの記事およびサークルにご興味をお持ちいただける方はぜひ覗いてみてください。 ▼サークルへの参加はこちらから https://note.com/nagiswine/circle 醸造家の視ているワインの世界を覗く部 | Nagi@ドイツでワイン醸造家 ワインを中心に、学習や幅広い交流を目的としたオンラインコミュニティ。栽培や醸造、マーケティングなど新しい学びやワイン造りの裏側に触れたい方 ...

Member ワイン

2020/8/31

ハイブリッド品種は「不味い」のか | フォクシーフレーバーを考える

ワインの旧世界と呼ばれる欧州から日本のワイン業界を見ていると感じる大きな違いの一つに品種に関するものがあります。 国や地域によって栽培しているブドウの品種は違うものの、EU圏内のワイン法によってワインを生産している国では「ワイン」として認められるためには最低限、Vitis viniferaと呼ばれる種に区分される系統のブドウ品種でなければならないとされています。一方で日本ではVitis labruscaなど、アメリカ系品種と呼ばれる品種やこうした品種との直接交雑種であるハイブリッド品種を使ったワインをよく ...

Member 栽培

2020/6/1

ブドウ栽培における三大疾病 | ベト病とその原因菌の生態

ワインの勉強をしていると、代表的なブドウの病気についても学ぶ機会があると思います。 その中でも代表的なものがベト病、ウドンコ病、そして灰色カビ病で、この3種類については耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 何かの機会に現地の生産者の方と話していても、今年はベト病の被害が大きくて、、、なんてコメントを聞くこともあります。私もワインの紹介をする際に、この年はベト病が大流行してしかもその翌年はウドンコ病が酷くて、まさに泣きっ面に蜂でした、なんてお話しをさせていただくことがあります。   こ ...

ワイン

2020/8/7

アイスワイン | 希少性の上がり続けるその理由とは

まず皆さんに質問です。   世界的に見て、最も造りにくいワインといえばどんなワインかわかるでしょうか?   例えば、ドイツワインを見てみましょう。 今までにも何度か見てきたように、ドイツワインには以下のような等級があります。   QbA カビネット シュペートレーゼ アウスレーゼ ベーレンアウスレーゼ アイスワイン トロッケンベーレンアウスレーゼ   等級としてはTBAとも呼ばれるトロッケンベーレンアウスレーゼが最も高い位置に置かれています。等級の高いワインというこ ...

ブドウ品種 栽培

2020/8/7

増え続けるブドウ品種 | PIWIというカテゴリー

Foto: PIWI International (https://www.piwi-international.de/de/)   Cabernet Blanc、Cabernet Jura、Muscaris、Souvignier gris。   これらの単語に聞き覚えはあるでしょうか? Cabernet~やMusca~、Souvi~という辺りからなんとなくワイン用のブドウ品種っぽいと思われた方も多いかもしれません。そうです、これらはすべてワイン用のブドウ品種の名前です。 現在はあまり ...

ワイン

2020/8/7

テイスティングのキーポイント?ティピシテを考えてみる

  ソムリエ試験をはじめ、ワイン関連資格を取る際にほぼ欠かすことが出来ないのがテイスティングではないでしょうか? 特にそのワインに関わる情報を開示されないまま目の前のグラスを利いてブドウの品種や産地、年代をはじめ味や香りに言及するブラインドテイスティングなどはその典型です。   ブラインドテイスティングを行う場合、みなさんはどうやってそのワインの品種や産地を特定していっているでしょうか? 過去に飲んだことがあり、記憶に鮮明に残っているワインがドンピシャで出題されればその経験に則って回答 ...

栽培

2020/8/7

優良畑はいつまで優良か | ブドウ畑の立地

先日の9月12日に筆者が勤めるワイナリーで2019年シーズン初となるブドウの収穫がありました。ブドウの成長が異常に早く、それに伴い例年よりも1か月近くも収穫が早まった2018年ほどではないものの、2019年もやはり長期平均の視点から見ればかなり早いシーズンの幕開けとなりそうです。   このようなブドウの成熟の早期化の背景には年間平均気温の上昇があります。 地球全体での気候変動が叫ばれて久しいですが、実際にブドウの成熟過程を通して日々その変化を目にしているとその影響の大きさがまさに身をもって実感で ...

醸造

2020/8/7

ワイン醸造の暗部?補糖は悪なのか | シャプタリザシオンをめぐって

日本酒における醸造用アルコールの添加、ワインにおける補糖。 これらは随分と敵視されていることが多いように感じます。行ってみれば醸造酒の暗部、アンタッチャブルな領域、という印象でしょうか。   おそらく日本酒にしてもワインにしても、本来は栽培や醸造の結果として得るはずの糖度やアルコールを外部から補填することに対して、その目的および理由の如何を問わず、なんらかの悪印象を受けている結果からきているのだろうと思います。 もしくは一部の国地域において高品質ワインを謳うカテゴリーで補糖が禁止されている点をも ...

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