抽出

Member 醸造

2021/3/7

もっと簡単に醸造学 | マセラシオン カルボニック

以前、カーボニックマセレーション (Carbonic maceration、フランス語ではMacération carbonique [マセラシオン カルボニック])について解説した記事を書きました。 「カーボニックマセレーションという醸造手法」 大変ありがたいことに多くの方に読んでいただいているのですが、読んでくださった方から理解に時間がかかる、との感想をいただいたりもしています。 そこで今回は、この記事を元に少し乱暴なくらい簡単にしてカーボニックマセレーションを説明してみたいと思います。 偶然飲んだワ ...

Member ワイン

2020/12/28

Rieslingに特徴的な香りを考える | モノテルペンとノルイソプレノイド

この記事を含むすべての記事が読み放題になるオンラインサークルのメンバーを募集中です。 醸造家の視ているワインの世界を覗く部 | Nagi@ドイツでワイン醸造家 ワインを中心に、学習や幅広い交流を目的としたオンラインコミュニティ。栽培や醸造、マーケティングなど新しい学びやワイン造りの裏側に触れたい方はぜひ。 https://note.com/nagiswine/circle サークルに入らなくても記事をご覧いただける方法をご用意しています。くわしくはこちらをご覧ください。 https://note.com/ ...

Member 醸造

2020/5/24

低コスト醸造が生み出すもの | 安いワインの含有成分を考える

前回の記事、「安いワインと頭痛の関係 | ワインあるある」では値段が手ごろなワインを飲むと頭痛を感じるのは実はこのカテゴリーのワインが「安い、うまい」を備えたワインだからこそ、という話を書きました。これはいわば飲酒量という、量の視点から見た場合のことでした。一方で、頭痛という体調への影響を及ぼす可能性を検討するには量だけではなく、質の面から目を向けることが必要です。 特に、頭痛だけにこだわることなくその他のアレルギー性の反応を対象とするのであればこの点は絶対に避けて通ることは出来ません。 今回の記事ではこ ...

Discussion Member

2020/4/10

オーク樽とステンレス、コンクリートタンクとの最大の違いは酸素接触量、は本当か

  テーマ: 木樽とその他の容器における最大の違いは酸素との接触量にあるのか 開始日: 2020年4月5日   ワイン自体が酸素と接触する機会は各種タンクに保管中のことに限らないため、ワインの製造工程全体を通して見渡せば酸素との接触機会として木樽のみを挙げることに必然性はない。 この一方で、一度「何らかの容器に保管された状態」に限定して考えれば原則として木樽が他の容器と比較して圧倒的に酸素との接触機会が多いことは間違いがない。 ただし、熟成時と発酵時では意味が大きく異なる。 &nbsp ...

醸造

2021/3/7

カーボニックマセレーションという醸造手法

何かとフランス語の借用が多いため、分かりにくく馴染みにくいのがワインの醸造関連用語。 ですが、そんななかにあって“カーボニックマセレーション”という名前を何となく耳にしたことがある人は意外と多いのではないでしょうか? カーボニックマセレーションとは、一般にはシャンパーニュ(シャンパン)と並んで日本でもひときわ知名度の高いワインである、「ボジョレー・ヌーヴォー」の生産手法として広く知られている醸造手法のことです。 日本ではカーボニックマセレーション (Carbonic maceration) と英語からの訳 ...

醸造

2020/11/17

醸造技術 | 低温マセレーションとはなんなのか

ワインの醸造技術の1つである、マセレーション。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?   一部では一般用語のようにも使われているこのマセレーション (Maceration) ですが、意外に正確な情報は少ないようです。 今回はこのマセレーションのバリエーションの1つである「低温マセレーション (コールドソーク/Cold Soak)」を軸にこの醸造技術について解説をしていきます。   マセレーションとはなんなのか? 一言で言ってしまえば、マセレーションとは果皮浸漬のことです。 &n ...

徹底解説

2020/8/7

徹底解説 | オレンジワインの造りかた

前回、「オレンジワインは自然派ワイン? | ワインあるある」と題した記事でオレンジワインの定義や成り立ち、どうしてオレンジワインが自然派ワインと同一視されやすい環境が出来上がってしまったのかといった点について解説を行いました。   今回はより醸造的な側面からこのオレンジワインというものを解説していきたいと思います。   この記事を読んでいただくことで、醸造における基本的な注意点や特徴である色味の根拠とその抽出方法、適正なブドウ品種などについて知っていただくことが出来ます。 醸造家の視て ...

ワイン ワインあるある

2021/3/7

オレンジワインは自然派ワイン? | ワインあるある

オレンジワイン、という名前を聞いたことがある人は今やもう多いのではないでしょうか?   このオレンジワインという単語が聞かれはじめてそれなりの時間が経ちました。そういった流れの中で同じようによく聞くのが、オレンジワインは自然派ワイン、というものです。   実際にこの記事を読んでくださっている方の中にもオレンジワインは自然派ワインの一種だと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?   これは実は大いなる誤解です。 オレンジワインは厳密に言えば自然派ワインではありません。 ...

徹底解説 醸造

2020/5/1

徹底解説 | 赤ワインはなぜ赤いのか?

  赤ワインはなぜ赤いのか?   こんな疑問を持ったことがある人は多いのではないでしょうか? この疑問の回答を得るべく調べてみると、割と簡単に得られるのが以下のような情報です。   赤ワインの色の原因はアントシアニンという物質 より多くのアントシアニンを抽出するために赤ワインの醸造工程では果皮も漬け込んでいる   これは正しい回答です。 赤ワインが赤い理由は確かにアントシアニンを含んでいるからですし、このアントシアンの抽出を補助しているのがマセレーションと呼ばれる果 ...

品質管理 醸造

2020/8/7

発酵途中の温度管理 | 液温を上げるタイミングとその温度

ワインの醸造を行っていく場合に、ブドウを絞ったジュースや発酵後もしくは発酵中のワインの温度を意図的に上げたり下げたりすることがあります。 ジュースやワインの温度を下げるケースに関しては、「発酵途中の温度管理 - 液温を下げる」という記事でまとめました。   今回はこのケースとは逆のケース、温度を上げる場合についてそのタイミングと設定する温度について解説します。   発酵前に液温を上げる手法はもちろん白ワインの醸造においても意味を持つものですが、特に赤ワインの醸造において大きな意味を持ち ...