私が管理している当サイトおよびnote等における記事を読んでくださっている方、全員にお伝えしたいことがあります。
現在、私が書いた記事のすべてを登録制、もしくは有料公開といった、クローズドの環境に移行せざるを得ないかと考えさせられています。これはマネタイズの問題ではなく、信用と信頼の問題です。
現在、私が書いて当サイト上やnote上にて公開している記事は一部のものを除き、基本的には全て無料での一般公開とさせていただいています。誰でも自由に読むことが出来ます。これはもともとこういった記事を書き始めるきっかけが、私自身の知識の整理とアウトプットという、趣味のようなものであって、そういったものがどなたかの何らかのお役に立つのであれば、と考えたからです。
確かにそれでも一部の記事は有料にしています。
私の趣味であり、勝手でやっていることなのであまり押しつけがましいことは言いたくはないのですが、それでも言わせていただけるのであれば、無料であることは善意なのです。どの記事を書くにしてもそれなりに時間も労力もかけています。内容は可能な限り調べ、正確性を確保しています。こういったことは本来、タダではありません。
ですので、正直に言わせていただくのであれば、今後続けていくためにもこうした分くらいはどうにか回収をしたいと思っていますし、実際に広告を掲載したり、noteのサポート機能を使うための窓口を用意したりして誘導路を設けてはいます。
しかし、そうしたことを強要したことはありません。
にも拘らず、無料であることを当然とし、そのうえで匿名でご自身によるエビデンスの提示もないままに記事の内容を間違いであると断定し、さらには守銭奴であるかのように誹謗中傷される謂れは私は一欠けらも持ち合わせていません。
もしかしたら一部の記事の内容は正確とは言えないかもしれません。たしかに数回、Twitterでサポートをしていただく準備があることをPostしたり、各記事の最後にサポートへのリンクを貼ったりしています。
それ以外にも、知識や経験はタダではない、ということは折に触れて発信しています。その意味においてこういったご意見のすべてが完全に間違いだということはしませんし、出来ません。
確かに私はこうした知識、経験といった「価値」を提供する人に対して、それを受ける側の方々が自身が受け取ったと思える価値に見合った報酬を支払ってくださることを期待しています。これは別に私に対してだけに限った話ではありません。すべてのクリエイティブな活動をしている人に対して、ということです。
善意のgiverに対して搾取するtakerであって欲しくはないと心から願っています。
そういった考えが浅ましい、卑しいと思われるのであればそれはそれで仕方のないことだと思います。
ただそうであるのであれば、せめてそれ以上の搾取は止めて、そっと関係を断ってください。サイトにわざわざ来ていただく必要はありませんし、記事を読んでいただく必要も、Twitterでフォローしていただく必要もありません。ご自身が浅ましい、卑しいと感じておられる対象の書く文章に時間を使うなどそれこそ時間と感情の無駄遣いです。
そして、書いている奴は浅ましく、卑しく気に入らないがそいつが出している情報だけは取っとこう、ついでに気に入らない部分には口汚く批判してやろう、なんて思うことは誰にとっても不健全です。あなたの人生にもよくないことです。今すぐお止めになることをお勧めします。
今回はたまたま、具体的な対象があってこのような文章を書かせていただくに至りました。
しかしこれまでもTwitterなどで時折Postしてきたように、この世の中、他人の提供する知識や経験は無料で苦労なく提供されるのが当然、その内容が間違っているなど許されない、と思われている方が残念なことに多いのも間違いのないことです。
強がりのように思われるかもしれませんが、私は自分の記事の間違いを指摘されるのが嫌なのではありません。逆に間違いは指摘されるべきで、指摘されなければその間違いが正されることは永久になくなってしまいます。
しかしその一方で、善意に対して一方的に壁の裏側から石を投げられるような環境に身をさらし続けるような屈折した趣味もありません。ただただ一方的に剥ぎ取られ続けることも望みません。
そのような状況になるのであれば、私は身を隠します。
そのうえで自分が与えたいと思える人だけにそっと、何かを提供し続けます。
私はGoogleの検索で上位に掲載される記事を書きたいわけでも、Twitterで何万回といいねやRTをされる記事を書きたいわけでもありません。
価値を提供し、価値を提供され、そしてそのことについて議論できる人に望まれる記事を書きたいのです。私にとって、どうしても公開記事にしておかなければならないような理由は全くありません。
どうか知ってください。
いくら自分が居心地がよく好きなお店でも、実際に訪問して料理を注文し、ワインを飲もうとしなかったらそのお店はいつかなくなります。この世の中にあるありとあらゆる価値を提供してくれているサービスのすべてが同じです。
ご自身がその場を愛するのであれば、実際にその対象に対してアクションを起こす必要があるのです。別にお金だけの話ではありません。これは信用と信頼の話です。
これらが黙っていれば得られるものではないことは、これを読んでくださっている皆さん全員がご存知のことだと思います。
何度でも言います。与えられることは、当たり前のことではありません。
信用も信頼も一人では成立しません。常に両者の存在が必要です。
もしどちらかの存在が欠落すれば、その関係はそれ以上は成り立ちません。そしてその最後を決める権利は、両者に平等に与えられています。
いくらあなたが想っていたとしても、心無い行動や感謝を忘れた搾取に走ればその世界はあなたを拒絶し、その扉があなたに対して再び開かれることがなくなることだってあるのです。
Masato Nagasawa (Nagi)