業務日誌

草刈りが快感になる日

05/07/2019

  • 場所: Bingen (ビンゲン)
  • 天候: 晴れ
  • 気温: 15℃

本日の業務内容

  • Mulcherを使っての草刈り

 

作業の前の大仕事

今日はBingenの畑の草刈りということで、朝一番でトラクターの設定をFräseからMulcherに変えてBingenの畑に向かう。

 

先日Mulcherを使っていたトラクターは同僚がそのまま使うので、こちらはFendtに別のMulcherを取り付ける事になったのだが、これが想定しなかったほどの大仕事になった。というのも、Fräseとトラクターの動力をつないでいるシャフトがまず外れない。ハンマーとスパナまで使ってなんとか外してみると、今度は同じ部分にMulcherのシャフトがなかなかはまらない。

どちらもトラクター側ではなく器具側に問題がありそうだったが、それを追求している時間もないのでとにかくなんとか取り付けて畑に向かい始めたときにはすでに作業をはじめて1時間が経過していた。

 

草刈りが快感になるとき

Bingenの畑に着くと、そのまま直接トラクターを斜面に入れて草刈りを始める。

Bingenの畑はどこもそれなりに斜面が急なのだが、そこはもう慣れたもの。特に気負いも不安もなく作業に取り掛かる。

 

筆者の腰くらいまでの高さに成長している草がトラクターを通した後にはきれいに無くなっているのを見ると、なんとなく気持ちよくなってくる。癖になる、といってもいいかもしれない。

もう、草が生えてきたらすぐにMulcherを通してしまいたくなるくらいだ。

 

そんな風に気分良くトラクターを走らせていると、突然Mulcherから異音がして振動が大きくなる。とりあえず草は刈れてはいるものの、普通の挙動ではない。

Mulcherの回転数を落としつつ、慎重に列から出てトラクターを止め、点検をしてみるとやはりトラブルが生じていた。

 

トラブルはどこにでもある

Mulcherを確認してみると、4つあるブレードの1つが紛失してしまっていることに加えて、動力を伝えているシャフト部分の留め具が飛んでしまってシャフトが抜けそうになっている

 

これをこのまま使い続けるとシャフトが抜けて修理が大事になるが、こちらは随時確認しながら作業をしてシャフトが抜けそうになったら入れ戻すことでなんとか出来なくはない。

問題はブレードの方だ。おそらく石などに当たったときに耐久限界を迎えて飛んでしまったのだろう。Mulcherではその機構上、この問題はそれなりの頻度で生じてしまう。このこと自体は仕方のないことだ。

ただブレードがないまま回転をさせてしまうと、回転軸が不安定になって全体の故障に繋がりかねない。これは早急に修理をする必要がある。

 

とりあえずMulcherをトラクターで上げられる限界まで上に持ち上げて、半分下に潜り込みながらブレードの交換作業を開始する。

 

案の定、ブレードを固定していたネジが折れてしまっていて、その残骸が曲がったままでネジ穴に残っていた。このネジが曲者で、まず回らない。

スパナなどは噛ませる場所がそもそもないのでペンチで挟んで回そうとするのだが、曲がったり折れた場所にバリがあったりして、とにかく回らない。どう頑張っても回らない。どうにもならなくなったので、ボスに相談した上で修理工場に持ち込むことになった。

 

トラクターの取り回しは慣れるしかない

作業を一時中断し、トラクターを修理工場に走らせる。

そこでも待ち時間などいろいろと擦った揉んだありながら、交渉を重ねてなんとか1時間と少しでブレードの交換とシャフトの固定を完了し、再度畑へ。

 

そこからは作業の遅れを取り戻すべく少し急ぎ気味でトラクターを斜面に入れる。

しかしどうにも様子が違う。

午前中は登れていた斜面が、どうにも登りにくい。下りではギア比からは考えられないくらいスピードが出る。一度などシャレにならないくらいにスピードが出てしまい、操縦を誤るかと顔を青くした。

 

原因は駆動輪の設定

その気はなくてもやはり作業の遅れに焦っていたらしく、斜面では必ず4輪駆動にしていたものが2輪駆動の設定のままで畑に入っていた。これでは当然、トルクのかかり方が変わるので斜面を登れなかったり、下りでありえないくらいにスピードが出たりする。

 

設定を4輪駆動に戻してからは問題なく元に戻ったが、これに気づくまでに事故がなかったのはひとえにトラクターの運転に慣れて落ち着いて対応できていたからに他ならない。いや、本当に危なかった。

 

新しい斜面への対応

今回は今までトラクターを入れたことのない斜面の畑での作業も指示されていた。

 

斜度の一部が今までのところより急だったり、列の幅がトラクターが通れるギリギリの狭さだったりとトラクターの取り回し上の注意点が多くなる畑だったが、一番の問題は列を出てから次の列に入れるためのスペースの極端な狭さ

しかも列の先数メートルのところが1m程度の段差になっていて、脱輪したりしたらそのままトラクターが落ちるような、まさにギリギリの作り。挙句の果てにアンカーがかなり出っ張って打ち込まれているのでアンカーワイヤーが長く、ちょっとの操作ミスでトラクターやMulcherに引っ掛けて切ってしまいかねない。いきなりの難易度アップだった。

 

列を出たら前輪の脱輪ギリギリまで進めながらカーブを切り、次はアンカーワイヤーにMulcherが触るギリギリまでバックしながら角度を変えて、また前輪を脱輪ギリギリまで進める、ということを何度か繰り返しながら次の列にトラクターを入れるということを何度も繰り返す。

 

どうにかワイヤーを切ることもなく、トラクターを脱輪させることもなく作業を終えることに成功。

確実にトラクターの運転技術が向上した1日だった。

 

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