業務日誌

乾いた地面をほぐす作業

投稿日:05/03/2019 更新日:

  • 場所: Wallhausen (ヴァルハウゼン) / Bingen (ビンゲン)
  • 天候: 曇り
  • 気温: 15℃

本日の業務内容

  • 出荷作業
  • 商品補充
  • 木樽の燻蒸
  • Fräseを使った畑作業

 

午前中は雑務を中心に

昨日は一昨日の800年記念祭後片付けに1日費やしたにも関わらず、今日もまたその関連の作業から仕事が始まった。

 

まずはイベントの時に入った注文分の出荷作業。

ワインが売れてくれることはありがたいことだが、こうして出荷作業で時間と手を取られることは正直、あまりありがたくない。畑やケラーの担当からしてみれば痛し痒しなところだ。

 

商品補充はフォークリフトでサクサクと

出荷作業が終われば、次は売れてすかすかになったワイナリー併設のショップ (ドイツではVinothek / ヴィノテーク という) の棚に商品を補充する作業も待っている。

今週は週初めの日曜日にもワイナリーが所属するVDPという団体が主催する大規模なイベントがあったため、すでにみんながお疲れモード。今日は同僚たちは休みをとっていたためにすべての仕事は筆者が一人でこなしていく必要があることも地味にダメージが大きい。

作業効率がどうしても悪くなる。

 

Vinothekに出していたイベント時の垂直試飲用のオールド・ヴィンテージのボトルを回収して保管庫に戻しつつ、棚に商品在庫を埋めていく。今回の垂直試飲で出していた一番古いボトルは1979年のFELSENECK シュペートレーゼ。自分の生まれ年だったのでぜひ試してみたかったのだが、あまりに慌ただしく持ち場を抜けている暇がなかったために試すことが出来なかったのはちょっとした心残りだ。

 

この商品補充作業、文章にすると一行の仕事だが、実際にはフォークリフトを使ってワインを積み込んだパレット単位で量をこなしていても倉庫とVinothekを何度か往復しながらの作業になるので時間がかかる。

 

月に一度の樽の衛生管理

この手の倉庫作業を終えたら、次はケラーに入って空いている木樽の燻蒸作業

 

この作業は毎月定期的に忘れず行う必要があるため、筆者の働いているワイナリーでは原則として、毎月最初の稼働日に実施することにしている。

この作業はボトリングなどでワインを抜いて空になっている木樽の中で硫化硫黄の短冊を燃やすことで樽内に硫黄を含んだ煙を充満させ、樽の衛生状態を保つための作業

 

ボトリングをするたびに空になる木樽が増えていくので、毎月段々と作業する対象の数が増えていく。

そして数が増えてくるとケラー内に充満する硫黄の臭いも強くなるので最近は咳き込みながら作業している。

 

呼吸器系があまり強くない筆者はこの環境に長居をしたくないため、できるだけ効率的に、すばやく作業を終わらせてケラーから脱出して次の作業へ。

 

ちなみに木樽を保管しておく時に最もいいのはワインを入れておくこと。そしてその次が硫化硫黄の水溶液で満たしておくこと、最後が空にして乾燥させ定期的燻蒸すること、という順番。

 

 

トラクターでまた1つ新しいことを

昼食を挟んで午後はトラクターでまた1つ新しい作業をすることになった。

今回はFräseという装置を使う作業。

 

このFräseは回転機構をもったGrubberのようなものだ。

Grubberは単純に爪状の装置をトラクターで引きずることで地面にめり込ませ、いわば爪痕を付けていくような作業になる。これに対して今回のFräseはトラクターの動力を使って回転する軸をもっており、この軸の回転でもってGrubberよりも積極的に地面の表面などを撹拌していく

 

地面が柔らかい時期であればGrubberだけでも十分なのだが、今年のドイツはすでに非常に乾燥しており、Grubberが十分に地面に入っていかないことがよくあった。

このため今回のFräseを使って地面の表面をほぐしてくことにした、というわけだ。

左: Grubberではあまり効果が出ていない / 右: Fräseを通すことで地表をほぐしてやる

 

ちなみにFräseを通すときのポイントはトラクターの速度とFräse自身の高さ (深さ) の設定

あまり地面を念入りにほぐしすぎてしまうとそこからの水分の蒸発量が多くなってしまい地面の乾燥を助長してしまうことに加えて、雨が降ったときなどに土壌の流出を招いてしまうことになる。

このためトラクターの走行速度はある程度の速さを維持しつつ、Fräseがあまり深くならないように常に調整しながら作業を進める必要がある。

 

地面が乾燥しすぎているためにFräseを通すとものすごい砂埃が舞い上がり、頭の天辺から足の先までホコリで真っ白になりながら作業を実施。

ホコリのせいでくしゃみと鼻水が止まらなくなる、というおまけ付きで今日の仕事を完了した。

 

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