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ワインにとって土壌とはなんなのか、を考える

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さて、突然ですがちょっとブラウザを立ち上げて、「ワイン 土壌」とでもキーワードを入力して検索をかけてみてください。おそらくあっという間に検索結果が画面に表示されていると思います。

それでは、そこに出てきたいくつかのサイトの記事を流し読みでいいので読んでみてください。どうでしょう、粘土質の土壌はボルドーの右岸で有名なのはシャトー・ペトリュス、石灰岩土壌はシャブリやブルゴーニュのPinot Noirが代表的で酸やミネラル感のあるエレガントなワインを生み出す、というようなことが書かれているのではないでしょうか?

こうしていくつかのサイトを検索するまでもなく、ワインの勉強をされてきた方のなかには土壌と味の特徴を諳んじられる方も多いのではないかと思います。

ではここで質問です。

 

なぜ、特定の土壌からは一定の傾向に沿った味や香りを持つワインが生み出されるのでしょうか?

なぜ石灰岩の豊富な土壌からは酸のあるワインが生み出されるのか、なぜ粘土質の土壌からは厚みのあるワインが生まれるのか、考えたことはありますか?

 

土壌とワインの味や香りの特徴とを一対一対応させることはありがちなことではありますが、実際にはまったく簡単なことではありません。いくつもの要因が複雑に絡み合っています。

この記事ではそのあたりの複雑性の一端に触れてみようと思います。

 

土壌は本当にクリティカルな要因か

以前、TwitterでこんなPostをしました。

 

本気で、心の底から、ブドウ栽培、ワイン造りにおいて土壌が~、と思ってる生産者ってどれだけいるのかな、と

なんなら造ったワインの出来の全てを土壌のせい、もしくはおかげ、って言われるのもなんだかなぁ、と

 

このPostからもお判りいただけるかと思いますが、筆者自身は土壌がワインのすべてを決定する、という論調には否定的です。誤解を恐れずに言えば、土壌自体は何も決めてはいない、と言ってしまってもいいとさえ思っています。

こう書くと、方々から「いや、そんなはずはない。どこそこのワインメーカーは長年相応しい土地を探し求め、そしてようやく見つけたその土地で実際に素晴らしいワインを造っている。これは取りも直さず、土地がワイン造りにおいてとても重要なことを示す証拠ではないか」というようなお言葉をいただきそうです。

なるほど、確かに彼 / 彼女はその土地を探していたのでしょう。ただそれは土地、もっと言えば「環境」のことを指していると私は思います。土壌ではない、と。

 

土は作ることのできるものでもある

土作りという言葉があります。

農業だけではなく園芸でもいいのですが、植物を扱う際にはその植物を栽培するのに理想的な状態の土を作るということはいたって普通のことです。

 

もちろん食用野菜や果物類とワイン用のブドウの栽培条件は異なりますので、作る必要のある土も異なります。ただブドウという植物はそもそも生育のために必要とする条件が少なく、一般的な穀物類が栽培できないような土地でも栽培することのできる植物です。これはわざわざ土を作るまでもなく、栽培のために選べる土地の候補が多いということでもあります。

 

それにもかかわらず、本当にワインメーカーは長い年月をかけて一つの土壌を探したのでしょうか?



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