ワイン関係者の間で話題に上ることが増えているテーマの1つがブドウの品種です。ブドウの品種を巡っては以前から販売価格との関係や栽培地との適正、栽培難度とコストとの関連などで常に一定の頻度で話題にはなってきましたが、ここにきてその内容に少し変化が出てきています。話の多くにPIWIという単語が頻繁に混ざるようになってきたのです。
PIWIとはドイツ語のPilzwiderstandsfähige Rebsortenという単語の略で、カビ菌耐性ブドウ品種のことです。「ピーヴィー」と発音します。ドイツ語由来の単語ですが、最近では国際的にもこの名称で通用するようになりました。
なぜ今、PIWIが業界でこれほど話題になっているのか、PIWIとはどのような品種なのか、解説します。
PIWIの生い立ち
現在栽培されているワイン用のブドウ品種には自然交配によって生まれたものもあれば人工交配によって作り出された品種もあります。しかし、PIWIに分類されるブドウはすべて、人工交配による開発品種です。
一般にブドウの苗はその遺伝的品種特性を損なわないようにするためクローン技術を使って量産されています。具体的には挿し木です。ワイン用ブドウとして望ましい遺伝的特徴を持った樹の枝を挿し木して増やすことで花粉による遺伝的交雑とそれによる特性の変化を避けることができます。つまり、ブドウの苗を作るときに種を植えて育てていく、ということは通常行われません。
一方でPIWIの開発は基本的に種を植えて育てます。これは高い病気耐性をもった遺伝的特徴とワイン造りに適した遺伝的特徴を併せ持ったブドウ品種の開発には欠かすことのできない重要な前提です。この理由は明確で、ワイン造りに適しているとされる品種はVitis viniferaに分類されている品種群である一方で、耐病性に優れるのはアメリカ系やアジア系の野生品種であるためです。PIWIは両者の遺伝的特徴を持つ必要があるため、それぞれの特徴をもった別々の樹の花粉を交配させることで意図的に遺伝的交雑を生み、両親の特徴をうまく引き継いだ品種を生み出すのです。
1品種のPIWIを生み出すためには気の遠くなるほどの時間がかかります。メンデルの法則として知られている通り、それぞれ最良の特徴をもった親同士を交配させたからといってその子供の世代がきっちり両親の優れた特性のみを受け継ぐわけではありません。耐病性には抜群に優れていても収量が全く出ない、ワインとして好ましくない香りが強くでる、ワインとしてはとても優れているのに耐病性を示さない、など様々な特徴を持った子世代が生まれてきます。こうした中から品種開発者が望む特性をもった品種を生み出すためには厳しい選抜を繰り返す必要があります。
さらにはPIWIは植物分類学上、Vitis viniferaに分類されている必要があります。ワイン法の定める原則としてワインはVitis vinifera種のブドウを原料としていることが多くの場合要求されていますので、これは避けて通ることができません。ここで必要になるのが、多重交配と呼ばれる技術です。
多重交配とは、Vitis vinifera種とそれ以外の品種を交配した子世代に対してさらにVitis vinifera種との交配を繰り返すことで遺伝的要素を限りなくVitis vinifera種に近づける技術のことです。多重交配は親世代のときと同じように花粉による交配を行います。つまり、ここでも遺伝的交雑が生じます。結果としてせっかく受け継いでいた望ましい特徴が消える場合が出てきます。そうした繰り返しの中で選抜に選抜を重ねて生み出されるのがPIWIです。
PIWIとして最初に品種登録が行われたのは、ドイツのJulius-Kühn-Institut (JKI)で開発された赤系品種であるRegentで1994年のことです。ところがこの品種が交配されたのは1967年のこと。開発から品種の登録までに実に30年近い時間がかかっています。PIWIの開発期間には品種によって多少の前後がありますが、それでも20~30年というのが一般的です。平均して25年ともいわれています。最近になってPIWIが注目を集めるようになった理由の1つとして、30年前に開発された品種がようやく品種登録され使えるようになったからということがあります。
世代と開発目標
あまり知られていないことですが、PIWIには開発の世代があります。現在の最新世代は第4世代ですが開発自体は第5世代に入っています。最近になって市場に出るようになった品種の多くは第3世代に属していますが、植栽面積が大きいのは第2世代です。
フランスから始まったPIWIの開発
今でこそPIWI開発の最先端にはドイツがいますが、第1世代のPIWIが生み出されたのはフランスでした。1900年前後にColmarで開発されています。この世代に属するのはMaréchal FochやLéon Millot。耐病性の向上以外にも当時大問題となっていたフィロキセラ (Phylloxera, 日本名:ブドウネアブラムシ) への対策の一環として開発されています。
この世代の特徴は多重交配が行われていない、単純なヨーロッパ系品種とアメリカ系品種とのハイブリッド品種であったことです。単純交配であるためアメリカ系品種として使われたVitis labrusca系品種の特徴であるフォクシーフレーバー (Foxy flavor, 狐臭) を強く示します。この世代の品種は1960年頃まで主にフランスでアルマニャック用の品種として使用されていました。
またこの世代はその生まれから非アーリア人的として国家社会主義思想の台頭と共に抜根されるといった経験もしています。第二次世界大戦後にも植栽面積は減少を続けましたが、今でもスイスやオーストリア、南ドイツでは栽培されています。
PIWIを代表する第2世代
RegentやSolarisなど、現在PIWI品種として知られている多くの品種は第2世代に属しています。この世代は1960~1980年にかけて開発された品種で、多重交配を採用した最初の品種であることを特徴としています。選択的育種と目的に合わせた選抜を繰り返しており、分類上でもVitis viniferaとして扱われるものとなっています。
第2世代の主な開発目標は耐病性のさらなる向上とフォクシーフレーバーの低減によるワイン品質の改善、そして早熟化です。こうした開発は成功し、PIWIの栽培面積が増加するきっかけとなりました。Regentは現在もっとも多く栽培されているPIWI品種ですし、Solarisは早熟の特徴からドイツではフェーダーヴァイサー (Federweißer) 用の品種としてもよく使われています。
Solarisなどはイタリアなどでも栽培されていますが、従来の品種は向かない寒冷地域でも高い果汁糖度で収穫できることから北緯の高い産地から注目が寄せられてもいます。
品質を引き上げた第3世代
1990年以降に開発が進んだのが第3世代と呼ばれる品種群です。この世代にはCabernet Blanc、Cavertin、Souvignier Grisなど最近になって名前を聞く頻度の増えた品種が多く属しています。第3世代は多重交配をさらに重ねることで従来品種と似通った味や香りの特徴を持つ、代替となれる品種を作ること、ベト病やうどんこ病への耐性をさらに高めることに開発の焦点が置かれていました。またこの時期からは第2世代の早熟化という開発方針が180度転換され、晩熟化が重視されるようにもなりました。
第2世代まではまだ指摘されることもあったフォクシーフレーバーもこの世代になるとほぼ感じない、もしくはまったく感じないところまで改善されています。ブラインドテイスティングではもはや従来品種とPIWIを区別することはできないとまでいわれるようになり、専門家によるパネルテイスティングでも赤系品種では従来品種と同等、白やロゼでは部分的にはより優れていると評価されるところまできています。栽培家、醸造家がPIWIを導入することに否定的だった大きな原因の1つがこのフォクシーフレーバーの存在でした。しかしブドウ品種の改良が進み、ワイン品質が大きく改善されたことでPIWIを拒否する理由がなくなりつつあります。
耐病性広げる第4世代と現在の開発方向性
Saubitage、Calardis Blancといった品種が代表となるPIWIの第4世代の開発目標はさらなる耐病性の向上が中心となっています。気候変動の影響で南欧地域でのベト病の被害が拡大していることなどを背景に、特にベト病への耐性改善が目指されました。また耐病性の向上方法も従来の考え方から進展し、1品種に複数の耐性マーカーをもたせることが目的とされるようになりました。
さらにこの世代からはより積極的にブドウの房の形状改善にも着手されています。これによりBotrytisへの耐性が改善され、より総合的に病気に対して強い品種となってきています。
第4世代の開発で導入された方向性は現在の第5世代以降の開発においても継続されています。第5世代ではより多くの耐性マーカーをもった品種を開発すること、房の形状改善はもとより枝の伸長方向などまで改良部分を拡大しより栽培しやすい品種とすること、耐霜性や従来ターゲットとしていたベト病、うどんこ病以外の病気にも耐性をもたせること、そして栽培地への適性を上げることなどが目標とされています。また品種の多様性を拡大させることも継続して重要項目となっています。
ワインの未来といわれる理由
いまPIWI品種はSuper Bioとも呼ばれています。これは従来品種と比較して必要とされる防除用薬剤、特に銅剤の量が大きく減ることに起因しています。
耐病性の高いPIWI品種では従来品種と比較して最大で防除の回数を8割減らせるといわれます。PIWIといえども防除をまったく無くすことはできません。しかし実質的には年に8~12回程度必要とされていた防除の回数を2~4回まで減らすことが可能であり、実施回数の減少は単純に使用する防除用薬剤の減少に直結します。
2019年、EUの執行機関である欧州委員会は気候変動対策としてEuropean Green Dealを採択しました。この極めて野心的な方針における農業部門での核となる戦略がFarm to Fork (F2F) です。F2Fでは2030年までに使用される農薬の量を50%削減し、かつ全農地の25%を有機農業とすることを目標に掲げています。ドイツに限っていえば、有機栽培面積を全体の50%まで引き上げることを目標としています。この政策の推進がワイン用ブドウ栽培におけるPIWIの存在感を強く後押しし、またPIWIをもってワインの未来と呼ぶ理由となっています。
ブドウは他の作物の栽培と比較して類をみないほど多くの防除を必要とする栽培作物とされています。ワイン用ブドウの栽培では欧州を中心に有機栽培に対応した畑が増えてはいますが、それでも年間に必要とされる防除用薬剤、特に銅剤の量は高い水準に留まっています。
有機栽培の現場では化学合成系の薬剤の使用が禁止されている一方で、ブドウの栽培では近年、気候変動を背景に欧州各地でベト病のリスクが極めて高くなっています。ベト病への対策は化学合成系の薬剤を除くと銅剤しか有効な対処法がなく、各ワイナリーでは有機栽培として許可されている上限量まで銅剤を散布せざるを得ない年もあります。有機栽培への転向は進んでいても、それに伴って使用される薬剤の量が大きく減っているわけではないのです。これが現状のままではブドウ栽培の現場においてF2Fの目標を達成することは不可能だといわれている所以です。ここに一石を投じるのが、PIWIです。
PIWIの栽培では必要となる防除の回数が従来の半分以下となります。これにともない、使用される防除用薬剤の量も大きく減ります。さらには防除の際に使用されるトラクターなど装置の駆動に必要となる燃料が減り、排出ガス量も減ります。トラクターの走行回数が減ることで土壌の圧迫も軽減されます。こうした効果はまさにF2F、さらにはEuropean Green Dealの方針に沿うものです。また現実的な問題として、従来品種からPIWiへの植え替えを押し進めない限り、これらの政策目標を達成することは不可能だとさえいわれています。
ワインセクターが地球の未来のための政策を実現するためのおよそ唯一の方法、それがPIWIであり、だからこそPIWIはワインの未来、と呼ばれているのです。
ワインの未来の別の意味
PIWIはさらに別の面からもワインの未来を担う役割を期待されています。ワイナリーの労働及び経済環境の改善です。
近年、ワインを造るためのコストは上がり続けています。防除用薬剤や畑の設備を含めたあらゆる資材の価格、電気やガス、ガソリンといった各種エネルギーコスト、人件費、そのすべてが上がり続けています。こうした状況はただでさえ苦しかったワイナリーの経営を直撃しています。近年では運転資金の確保ができず、廃業するワイナリーも出てきています。
そもそもワイナリーは重労働である割に収益は少ないビジネスです。以前から後継者不足は大きな問題として存在していました。近年のビジネス環境の悪化はこうした状況を悪い方向に後押しするものとなっています。しかしPIWIはこうした状況を大きく改善できる可能性を持っています。
従来品種からPIWIに栽培品種を変更した場合、防除の回数が大きく減ります。これに伴い、使用薬剤の量も減ります。つまり、薬剤にかかっていたコストが必要なくなります。さらには防除に必要な水やトラクターなどの燃料もその使用量を大きく減らすことができるようになります。作業回数が半分以下になりますので、作業者の負担も半分以下となります。
加えてPIWIは防除以外の点でも作業を容易にすることのできる特性を持つ品種開発、収量減を避けるための特性を持った品種開発がなされています。まだ具体的な検証報告には至っていないものの、PIWIの栽培では従来以下の労働コストで従来以上の収穫を、しかも健康状態のよい、より高品質のブドウで得ることができるようになると期待されています。PIWIはあらゆる面でワイナリーの収益性を改善する可能性をもっている品種と目されているのです。
経営が成り立たなくなるかもしれなかったワイナリー、今はまだ耐えられても今後、耐えられなくなったかもしれないワイナリーを救うことのできる可能性を持ったブドウ品種。そうした意味でもまた、PIWIはワインの未来といえます。
拡大を続ける栽培面積
ここ数年にわたってPIWIは栽培面積を増やし続けています。2022年におけるドイツ国内におけるPIWIの栽培面積はおよそ3000ヘクタール程度、ドイツにおける全ブドウ栽培面積の約3%でした。栽培面積としてはまだ微々たるものですが、白ブドウ系のPIWI品種では増加率が年率で20%弱と大きな伸びを示しています。
現在、ドイツ国内だけでみれば伸びが大きいのは白系品種です。2021年には白系のPIWIの栽培面積は赤系PIWIの栽培面積の半分ほどしかなかったのに対して、2022年には順調に栽培面積を増やして赤系品種との差を縮めています。一方で赤系品種では同期間中に逆に栽培面積がわずかに減少する動きを見せています。原因はドイツ国内において単独で1600ヘクタール強というPIWI品種としては圧倒的に大きい栽培面積をもつRegentです。この黒ブドウ品種は耐病性が期待されていたほど高くないこと、さらには早熟系品種で最近の栽培状況に適していないことから植え替えの対象とされることが多くなっており、近年、栽培面積を減らしています。Regent以外の赤系PIWI品種はそのほとんどが栽培面積を増やしているのですが、Regentの減少幅大きいために合計では赤系品種では栽培面積が減少する結果となっています。
PIWIの栽培面積はドイツ以外でも増加しています。ドイツで作られたPIWIの苗木はフランス、スペイン、イタリアといった従来のワイン用ブドウ生産国に輸出されているだけでなく、これまでワイン用ブドウの栽培が行われていなかったデンマーク、オランダ、スウェーデンなどにも供給されています。ベト病の被害拡大が進んでいるイタリアなどではPIWIの栽培面積がすでに2000ヘクタール程度まで増えているといわれており、自国でのPIWI開発と品種登録も積極的に進めています。現在、PIWIの開発はドイツがもっとも進んでおり、これにオーストリア、スイス、イタリア、ハンガリー、日本、スウェーデンなどが続いています。
生長時期という選択肢
PIWIが栽培品種として選択される理由の最大のものは耐病性ですが、それだけではない場合もあります。調整された生長時期もPIWIを選択する理由となっています。
PIWIは開発をされていく中で意図的に早熟になるように、もしくは晩熟になるように調整されています。これが栽培地域によってとても有利に働きます。たとえば南欧諸国を中心とした従来の栽培地域では晩熟品種を選択することが近年の気候変動に対応する上で重要な意味を持ちます。一方でこれまでワイン用ブドウの栽培が行われてこなかった北部の寒冷地域では早熟品種を選択することで短い夏であっても高い熟度を確保できるようになります。こうした要素は時に耐病性よりも大きな重要性を持って品種の選択に影響しています。
またPIWIは従来品種を置き換えられるようにそれぞれに特徴が調整されていることも意味を持ってきます。早熟系の従来品種と似たような特徴を持っていながらも晩熟に調整されたPIWIが存在することで、ワインにした際に生じる商品ラインナップ上の影響を可能な限り小さく抑えつつ植え替えができるようになります。
なお、ラベルに使用品集が明記される生産地域ではいくら味が似通っていてもブドウ品種が違うことで販売上の課題となる可能性があります。一方で伝統的にラベルに品種名が記載されない、もしくは記載されていてもあまり目立たないような生産地域においては栽培品種の変更が比較的容易に進むと考えられます。実際に現在、PIWIの栽培面積を増やしているのもこうした販売上の課題になりにくい地域が中心となっています。
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PIWIはどこまで拡大していくのか
従来栽培していた品種をPIWIに変更することは確かにワイナリーに対して大きなメリットをもたらしますが、同時にデメリットも運んできます。いくら特徴が似ていても別の品種である以上、ワインの味やスタイルは変わらざるを得ません。また新しく開発されたばかりのPIWI品種ではまだどのような醸造方法やスタイルに仕上げるのがいいのか、知見が蓄積されておらず、全てを手探りで進めていく必要があります。初期開発世代がもっていた明確な欠点は克服されているとはいえ、現状ではまで、諸手をあげて従来品種をPIWI品種に切り替えていくような状況とは言い難いのが現実です。
一方でPIWIへの置き換えには政治的な要素も強く絡んできています。European Green Dealやそれに伴うF2Fはワインの品質に関する議論とはまた違った面から、PIWIの栽培面積拡大を後押ししてきます。今後、政策の実現のためにどこまで補助金がつくのかといったような要素もワイナリーの決断に大きく影響してくるはずです。
現在、すでに地域内のワイン用ブドウ栽培面積の40%がPIWIになっている地域も存在しています。こうした地域のワイナリーではPIWIを独自の品種として売り出していますが、一方で多くの地域ではまだPIWIを従来品種の代替品種として扱うのか、独自品種として扱うのかを生産者が決めかねている状況でもあります。
PIWIは新しい開発品種であることが販促上のメリットでもあり、デメリットでもあります。まだ品種名が広く知られていないことを有利と捉えてその新規性を積極的に売り込んでいくのか、名前が知られるようになるまではブレンドなどに使用する代替品種として扱いつつワイナリー内の収益性改善を目指すのか、取り組み方はさまざまです。
巷間ではSDGsや環境フレンドリーといった標語と共にそれに対応した商品が求められているとされつつも、PIWI品種で造られたワインで環境性を打ち出すと逆に売れ行きが悪くなったという報告も一部でされているなど、PIWIの販売方針もまた手探りな状況です。収益改善を目指して植え替えた結果が売上の減少につながってしまっては意味がありません。
近年、確かにPIWIは注目され栽培面積も高い増加率を示してはいます。しかし実際には、いずれはより大きな存在感を示すようになるにしても、新興産地を除けば巨額の補助金の投入などといった外的な要因がない限りは、観察を含め長期的な視点が必要となるように思えます。
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