概要
Gouais blancとトラミナー系の野生ブドウ種 (Vitis-Silvestris) との自然交配によって生まれた品種とみられている。ドイツでの耕作面積が世界全体の耕作面積の半分以上を占めており、ドイツにおけるもっとも重要なワイン用ブドウ品種といえる。熟成が遅い品種として知られる。
特徴
伝統的なクローンでは小型でコンパクトな房をつけるが、一方で最近作られたクローンではバラ房気味でボトリティスに対しても高い耐性を持つようになってきている。
一粒一粒が小さく、丸い形状をした実をつける。黄緑色の果皮に黒い点を持つことが特徴の一つ。熟成が進むと黄色みの強い黄金色へと変わっていく。
ワイン
極めて多角的なワインを造ることが出来る。酸味を持ったフルーティーでフレッシュなワインが特徴的で、リンゴやレモン、桃などの香りを持つ。また時にはハーブやナッツ、ハチミツなどのニュアンスを持つこともある。
アイスワインやベーレンアウスレーゼなどのような極甘口に仕立てられたワインでは特に長寿のワインとなる。
植栽適正
冷涼な気候を好む。土壌や立地、微小気候などによる影響を大きく受けやすい特徴を持つ。特に紫外線量が多い地域では日焼けやフェノール等の特徴を示しやすくなる。また病気に弱く、腐敗しやすい。
樹勢は半ばから強め。乾燥耐性が高く、水分保有量の低い地域でも植栽が可能。
主なクローン
- Gm 386
- Weis 21
- Gm 198
- N_90 など