醸し/マセレーション

前回の記事、「安いワインと頭痛の関係 | ワインあるある」では値段が手ごろなワインを飲むと頭痛を感じるのは実はこのカテゴリーのワインが「安い、うまい」を備えたワインだからこそ、という話を書きました。これはいわば飲酒量という、量の視点から見た場合のことでした。一方で、頭痛という体調への影響を及ぼす可能性を検討するには量だけではなく、質の面から目を向けることが必要です。

特に、頭痛だけにこだわることなくその他のアレルギー性の反応を対象とするのであればこの点は絶対に避けて通ることは出来ません。

今回の記事ではこの質に焦点をあわせた、含有成分に関わる視点をその醸造面から見ていきたいと思います。

 

低コストワインに必要となる醸造手法

前回の記事でも触れていますが、プライスフレンドリーなワインを造るためにはそれに見合った醸造手法を選択することが欠かせません。この点は原料となるブドウの栽培面においても同様のことが言えますが、今回は醸造面にのみ焦点を当てて見ていくことにします。

安いワインを造るのにコストのかかる醸造手法を用いることは本質的に難しい、ということは容易に想像がつくと思います。コストのかかる醸造手法とは、例えば厳しい収穫制限および選果の実施やバリック (Barrique / 小型の木樽) の利用などを指します。意外に思われるかもしれませんが、野生酵母の利用もコスト高の醸造手法に入ります。

基本的にワインの値段を上げている要因は、マーケティング的な視点からの意図的な価格戦略を除けば、以下の2点です。

 

時間

リスク

 

この2つの要因に従って上述の醸造手法を分類すると、

 

時間: 収量制限、厳しい選果、バリックの利用

リスク: 野生酵母の利用

 

と見ることが出来ます。



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