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ワインに品質管理は不要!?半端な自然派という無法地帯が広がる危機感

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この記事を執筆するにあたりまず一番先に書いておかなければならないことがあります。それは、筆者は「アンチ自然派」と呼ばれる類のいかなる派閥にも属しておらず、「自然派ワイン」が極端に嫌いなわけでもないということです。

このことを理解していただいた上で今回の記事を読み進めていただければと思います。

この記事は2018年5月28日に投稿した記事を元に大幅にリライトした記事となります

 

とある自然派ワイン愛好家の方が書いていた文章で興味深い内容のものを目にしました。

その記事は自然派微発泡ワインである「ペティアン・ナチュール」を説明するものです。その記事で書かれていたことをざっくりと要約すると、

  • ペティアン・ナチュールでは必要以上に手を加えないので酵母が生きたまま瓶詰めされる
  • この結果、瓶内で二次発酵が起きることで泡が生じる
  • 瓶内が発酵によって生じた炭酸ガスに満たされるのでワインの酸化が防止され亜硫酸を加える必要がなくなる

という内容が書かれていました。

なお念の為修正をしておくと、ここに書かれている“瓶内で二次発酵が生じる”という記載は誤りで、正確には一次発酵が瓶詰め後も継続される、です。

 

このような記事を読むと、「自然派」という言葉が最近のワイン業界における一つの免罪符になりつつあるように感じます。

 

泡立っているスティルワインは欠陥品

今までに筆者が開けたワインで、開けた瞬間に中身が噴いた、という経験をしたボトルが何本かありました。なおこれらのボトルはいずれもスパークリングワインでもなければ、ペティアンなどの微発泡ワインでもない、スティルワインでした。

 

注)このブログ内では一次発酵中に生じる炭酸ガスを利用して造られるスパークリングワインと二次発酵を行うことで造られるスパークリングワインは区別しています。詳しくは「徹底解説 | スパークリングワインの造り方」にまとめています。

徹底解説 | スパークリングワインの造り方

ご注意 各製造方法において記載している熟成などの期間および各種条件は特に断りがない場合、ドイツのワイン法に基づいた日数を記載しています   スパークリングワインってどうやって造っているんだろ ...

続きを見る

 

仮にスティルワインでありながらそのボトルが抜栓と同時に噴いたのであれば、それは欠陥です



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