仕事の流儀

支柱の固定と新梢の除去

04/30/2018

今日は新しく作っているぶどう畑で支柱をワイヤーに固定する作業と、2年目以上の畑で芽吹いた新梢の一部を取り除く作業でした。

支柱をワイヤーに固定する作業では、何らかの材料でできているクリップを使って支柱をワイヤーに固定するのですが、この時に使われるクリップの種類はいくつかあり、その種類によって作業負荷が変わってきます。

プラスチックか金属か

多くの場合、この仕事で使われるクリップの種類はプラスチックか金属かに大別されます。

今回の畑で使われていたものは金属でしたが、以前働いた別の畑ではプラスチック製のものを使っていました。個人的な感覚では、今回使っている金属製のものの方が、以前のプラスチック製のものよりも作業負荷は小さいように感じます。もっともクリップの形などによってこの辺りはいくらでも変わりますし、作業者でも感想は異なると思いますので、金属製のものを使う方がプラスチック製のものを使うよりも有利だと決めつけることは出来ません。

材料の汎用性はプラスチックの方が優れている?

形状からくる使いやすさや作業効率を考えることは当然必要なことですが、その一方で使う材料同士の相性を考えておくこともまた、重要な判断のポイントとなります。

プラスチック製のものは特に注意が必要となるような特定の材料相性があるわけではないため、使用に際しては比較的迷わずに選択することの出来る材料です。一方で、金属製のものの使用には少し注意が必要です。この場合、基本的にはワイヤーと同じ材料のものを使っておくのが無難で間違えのない選択となります。

日常生活ではあまり意識することはありませんが、金属には相性があり、相性の悪い者同士の組み合わせで使ってしまうと長期的には大きな不具合に繋がる可能性があります。これに対して、同じ素材同士で使っている分には問題が起こることはありませんので、余程の理由がない限りにおいてはワイヤーとクリップの素材を同一のものにしておくことが推奨されるのです。

新梢は一箇所から1本だけに

午前中にクリップ付けの作業を終わらせ、午後からは別の畑に移動して余分な新梢を取り除く作業に。この作業、日本語では芽かき、というのでしょうか?

ぶどうの枝の何処から新梢が出てくるのかは、少しぶどうを観察してみればすぐに分かるのですが、基本的にはぶどうの枝の節の部分から芽吹いてきます。そして、通常はその節一つから1本の新梢が出てるのですが、これが2つや3つになる場合があります。そのような場合には、ぶどう自体の樹勢のコントロールも兼ねて1本の新梢を残し、残りの新梢を取り除いてしまいます。

どの新梢を残すべきか

この作業をする場合にいつも問題になるのが、どの新梢を残すのか、またはどの新梢を取り除くのか、ということです。

人によっては目についたものから順次、取り除いてしまえばそれでよい、とする人もいますが、ここでは敢えていくつもある新梢を見極め、きちんとした理由と目的を持って残すものとそうでないものを選別することをお勧めします。そうすることで樹勢を正しくコントロール出来るだけでなく、その年の続いて行われる各種仕事に対しても有利になります。

ただ、この選別を行うことによって作業に必要な時間は多少なりとも多くなります。畑が広ければ広いほど多くの樹の新梢を取り除かなければなりませんので、たとえ僅かであっても必要作業時間が伸びるということは、全体では相当な作業時間と作業労力の上乗せになります。

栽培管理者はこの時間と労力の増加を受け入れることが可能なのかどうかを検討しつつ、芽掻きの方法を決定していく必要があります。

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  • この記事を書いた人

Nagi

ドイツでブドウ栽培学と醸造学の学位を取得。本業はドイツ国内のワイナリーに所属する栽培家&醸造家(エノログ)。 フリーランスとしても活動中

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