業務日誌

リアル倉庫番な一日

04/13/2019

  • 場所: Wallhausen (ヴァルハウゼン)
  • 天候: 晴れのち曇り
  • 気温: 11℃くらい

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効率はパズルのように

「倉庫番」といってどれだけの方に分かっていただけるかはわからないけれど、要は週明けに予定されているボトリングのためにほぼ一日中フォークリフトに乗って倉庫の整理をした一日だった、ということ。

現在勤めているワイナリーではボトリングのための充填設備を自分たちの建屋内には常備しておらず、ボトリングのタイミングに合わせて外部から運び込んでいる。

規模の小さなワイナリーではこのような場合にワイナリーの外に充填設備を設置して作業を行うような場所もあるのだが、それだと天候に左右されてしまって作業の実施が安定しない。なので我々のワイナリーでは普段は梱包したワインの保管に使っている倉庫の一つを片付けてそこに設備を運び込み、作業を行っている。

倉庫内は普段はワインや他の一部のものを置くのに使われているため、ボトリングの前にはこれらの荷物をそれぞれ分散させながらじゃまにならないあちこちに整理する必要がある。これがひどく厄介で、まさにパズルを解くように効率を考えて作業しないといけない。

これぞまさに、リアル倉庫番!、というしかないお仕事だ。

ちなみに充填設備の所有の有無に関しては、「瓶詰め作業、委託か所有か」という記事にも書いているのでご参考まで。

瓶詰め作業、委託か所有か

今日は一日、ワインの瓶詰め作業に追われました。 ひたすらワインをボトルに充填し、栓がされたボトルをそのまま保管用の鉄製のかごに入れたり、箱詰めするものは箱に入れ、封をし、必要な情報を印刷し、そしてパレ ...

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ワインを片付け、使う道具を運び込む

倉庫からワインを運び出すワインを選ぶときにはそのワインの今後の需要を見込んで決める必要がある。

売れ筋のワインはより出荷作業がしやすい場所に持っていき、積み上げる。

その一方で、空いた場所には動きの鈍いワインを選んで積み上げたり、まとめて別の倉庫に積み上げて場所をあけたりしなければならない。これを間違うと後々、余計な作業が生じるので未来の自分が面倒な思いをすることになる。

ボトリングの際には同時にラベル貼り、梱包も行う。

このため最低でも、

  • ボトルを密封するための栓 (コルク、スクリューキャップそれぞれ)
  • コルクキャップ
  • ボトリングする予定のワインのエチケット (ラベル)表および裏
  • 梱包箱
  • 梱包した箱を積むためのパレット

は準備して作業を行う倉庫内の邪魔にならない場所に運び込んでおかなければならない。

それぞれのものは保管されている場所が異なるため、準備のためにあっちに行って上から下に荷物をおろしたり、おろした荷物をこっちに戻って積み上げたりを並行して行っていくので、とにかく時間がかかる。

しかもこの作業の合間に予定していなかった雑用がいろいろ舞い込んでくるのでそのたびに作業が中断してしまい、余計に時間がかかることになる。

最後は醸造家らしい仕事で締める

そんなこんなでほぼ一日をフォークリフトの運転で過ごし、最後の2時間ほどをケラーでバリックのトップアップと小型容器に入れたワインの移し替えに費やして本日のお仕事は終了。

この手の作業をするたびに、如何に効率を上げるかに頭を悩ませているけれど、なかなか満足できる結果にならない。

精進あるのみだ。

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  • この記事を書いた人

Nagi

ドイツでブドウ栽培学と醸造学の学位を取得。本業はドイツ国内のワイナリーに所属する栽培家&醸造家(エノログ)。 フリーランスとしても活動中

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