業務日誌

雨の日は

05/09/2019

  • 場所: Wallhausen (ヴァルハウゼン)
  • 天候: 雨
  • 気温: 13℃

本日の業務内容

  • Mulcherの修理出し
  • ラベリング
  • 残糖測定
  • ワインのチェック

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久しぶりの雨

今日は朝から雨模様。

今年のドイツはとにかく降雨が少なく、地面は乾燥しきっている。ブドウ畑としてもこの時期は雨が欲しかったので、ある程度まとまった量の降雨が予想されているこの天気はありがたいことだった。

とはいっても雨が降ると中断されるのが畑作業。

人の手で行う作業であれば多少の雨なら続行するのだが、トラクターでの作業では少し話が変わる。特に斜面での作業はトラクターのタイヤが滑ってしまうため行うことが出来ない。

そのような事情もあって、今日はトラクター作業は一時中断。

昨日中にMulcherを使っての作業が終わっていたので、まずはMulcherを本格的に修理するために再度、昨日持ち込んだ修理工場に持っていく。

その後はワイナリーに戻って次の作業に使うトラクター用のアタッチメントを準備し、トラクターに取り付ける。お昼までまだ少し時間があったのでケラーに入って一部のまだ管理が必要なワインの残糖測定をしているうちに午前中が終了。

雨の日の定番、ラベリング

雨が降ったらこの作業、とでもいえばいいのだろうか。

雨が降って畑に出れないときはかなりの確率でラベリング作業をしている。今日もこの例に漏れずに一部の赤ワインのラベリング作業を実施。5月1日から販売を開始した、2015年のシュペートブルグンダー (ピノ・ノワール) の樽熟成ヴァージョン。これまでは同じワインでも樽を使っていなかったものを売っていたので、満を持しての交代となるワインだ。

とはいってもこれもそんなに量があるわけではなく、2時間半ほどで作業を完了。

その後はケラーで次のボトリングに備えてのテイスティングをすることになった。

それぞれのタンクや樽に入ったワインの味を確認しつつ、どのワインをどのような形で仕上げるのか、どのタイミングでボトリングするのかを話し合う。いくつかのタンクはまだ発酵が完全に終わっていないため、発酵管理をどうするのかも合わせて確認する。

テイスティングを終え、片付けを完了したところでちょうど時間になり本日の業務を完了。

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  • この記事を書いた人

Nagi

ドイツでブドウ栽培学と醸造学の学位を取得。ドイツのワイナリーで醸造責任者を歴任。栽培家&醸造家(エノログ)。 フリーの醸造家兼栽培醸造コンサルタントとして活動中

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