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Nagi
ドイツでブドウ栽培学と醸造学の学位を取得。ドイツのワイナリーで醸造責任者を歴任。栽培家&醸造家(エノログ)。 フリーの醸造家兼栽培醸造コンサルタントとして活動中
前回、「オレンジワインは自然派ワイン? | ワインあるある」と題した記事でオレンジワインの定義や成り立ち、どうしてオレンジワインが自然派ワインと同一視されやすい環境が出来上がってしまったのかといった点について解説を行いました。 今回はより醸造的な側面からこのオレンジワインというものを解説していきたいと思います。 この記事を読んでいただくことで、醸造における基本的な注意点や特徴である色味の根拠とその抽出方法、適正なブドウ品種などについて知っていただくことが出来ます。 [circlecard] オレンジワイン ...
オレンジワイン、という名前を聞いたことがある人は今やもう多いのではないでしょうか? このオレンジワインという単語が聞かれはじめてそれなりの時間が経ちました。そういった流れの中で同じようによく聞くのが、オレンジワインは自然派ワイン、というものです。 実際にこの記事を読んでくださっている方の中にもオレンジワインは自然派ワインの一種だと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? これは実は大いなる誤解です。 オレンジワインは厳密に言えば自然派ワインではありません。 ただここがややこしいところで、ものによっ ...
先日、当サイトの記事を読んでくださっている方から「ブドウ畑やワイン生産者における山や川の重要性」についてご質問をいただきました。せっかくですので今回はこのテーマについて筆者の個人的な見解に基づくものになってしまいますが、解説したいと思います。 この記事では といった疑問にインデックスという概念からお答えします。 山や川の役割とはなんなのか、ということをこの記事で理解していただき、ソムリエ試験のための勉強の補助としていただければ幸いです。 [circlecard] 前提条件!山や川は動かせない まず最初にご ...
[circlecard] 久しぶりの雨 今日は朝から雨模様。 今年のドイツはとにかく降雨が少なく、地面は乾燥しきっている。ブドウ畑としてもこの時期は雨が欲しかったので、ある程度まとまった量の降雨が予想されているこの天気はありがたいことだった。 とはいっても雨が降ると中断されるのが畑作業。 人の手で行う作業であれば多少の雨なら続行するのだが、トラクターでの作業では少し話が変わる。特に斜面での作業はトラクターのタイヤが滑ってしまうため行うことが出来ない。 そのような事情もあって、今日はトラクター作業は一時中断 ...
[circlecard] 作業の前の大仕事 今日はBingenの畑の草刈りということで、朝一番でトラクターの設定をFräseからMulcherに変えてBingenの畑に向かう。 先日Mulcherを使っていたトラクターは同僚がそのまま使うので、こちらはFendtに別のMulcherを取り付ける事になったのだが、これが想定しなかったほどの大仕事になった。というのも、Fräseとトラクターの動力をつないでいるシャフトがまず外れない。ハンマーとスパナまで使ってなんとか外してみると、今度は同じ部分にMulcher ...
[circlecard] 週末に引き続きFräseで作業を 先週末はBingenという場所にある畑でFräseを使った作業をしたのに引き続き、今日はワイナリーの本拠地があるWallhausenという町で同じ作業を行う。 昨晩多少とはいえ雨が降ったので少しはマシかと思ったのだが、相も変わらずものすごいホコリが立つ。 どうやら今年のドイツは乾燥しすぎていて、ちょっとやそっとの雨では地面を湿らせるには足りないらしい。この作業、むしろ雨の中やった方がいいのではないだろうか。。。 もっともそんなことをしたら細かくな ...
赤ワインはなぜ赤いのか? こんな疑問を持ったことがある人は多いのではないでしょうか? この疑問の回答を得るべく調べてみると、割と簡単に得られるのが以下のような情報です。 これは正しい回答です。 赤ワインが赤い理由は確かにアントシアニンを含んでいるからですし、このアントシアンの抽出を補助しているのがマセレーションと呼ばれる果皮も漬け込む醸造手法であることは100%事実です。 一方でこれが完全に正しい理解かというと、少々物足りません。 例えばこの情報だけで以下のような質問に答えられるでしょうか? これらの質問 ...
[circlecard] 午前中は雑務を中心に 昨日は一昨日の800年記念祭の後片付けに1日費やしたにも関わらず、今日もまたその関連の作業から仕事が始まった。 まずはイベントの時に入った注文分の出荷作業。 ワインが売れてくれることはありがたいことだが、こうして出荷作業で時間と手を取られることは正直、あまりありがたくない。畑やケラーの担当からしてみれば痛し痒しなところだ。 商品補充はフォークリフトでサクサクと 出荷作業が終われば、次は売れてすかすかになったワイナリー併設のショップ (ドイツではVinothe ...
[circlecard] 宴の後に残るもの 昨日の800年記念祭が終わった後、片付けを放棄して帰った我々が今朝になって目にしたものは当然ながら荒れた会場の後。 幸いなことに紙コップやプラスチックの皿といった使用後に捨てる系統の食器は一切使っていなかったのでゴミがそこかしこに溢れているようなことはなかったのものの、ワインや水、ジュースの空き瓶やグラス、食器類はそれなりにテーブル上に散乱している状態だった。 これらを黙々と片付ける、片付ける。 空き瓶を回収し、開封しなかったワインのボトルを倉庫に戻し、テーブル ...