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Nagi
ドイツでブドウ栽培学と醸造学の学位を取得。本業はドイツ国内のワイナリーに所属する栽培家&醸造家(エノログ)。 フリーランスとしても活動中
当サイトの”ドイツはブドウ栽培の北限の地か…?”という記事がありがたいことに非常に多くの方に興味を持っていただき、読んでいただけています。 こちらの記事で指摘したことなのですが、最近のワイン用ブドウの栽培における世界地図を語るうえで、北限、もしくは南限はドイツがブドウ栽培の北限と呼ばれていたころと比較して、気候変動を背景により北へ、南へとシフトしています。今回はこの栽培地シフトの様子を、もう少し具体的な状況を交えつつ、見ていきたいと思います。 以前の記事はこちらから。 昔の北限はドイツだった まずはおさら ...
日本でもドイツでも年末年始は普段に増してアルコールを飲む機会が増えます。機会が増えれば飲む量も自然と増えるもの。 今回はそんなアルコールの分解と、上手に二日酔いを避けるための方法についてです。 アルコールはどう分解されるのか ワインをはじめとしたアルコール含有飲料を飲むことによって体内に摂取されたアルコールは基本的に肝臓で最終的に水と二酸化炭素にまで分解され、尿として対外に排出されます。この時に実際にアルコールを分解する役割を負っているのが肝臓内に存在する各種酵素です。 なお、アルコールの分解は加水分解反 ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 中世から存在しているフランス原産のブルグンダー品種の一つ。ブルグンダー種とGouais blancの自然交配による掛け合わせ品種。アルザスなどのフランス北部、ルクセンブルク、ドイツなどで植栽されている早熟品種。 特徴 中ほどの大きさで比較的バラ房気味の実をつける。粒は丸からオパール形状で、黄緑色の果皮を持っているが果実の熟成が進むと茶色くなる。樹勢はそれほど強くない Foto: Rebschule Freytag ワイン 酸が少なく丸みを帯びた味となる ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 南プファルツ地方にあるガイルヴァイラーホフにおいて1933年にP. Morio博士とB. Husfeld博士の両者によって交配され、1972年にドイツにて認定を受けた品種。Silvaner (シルヴァーナー) x Riesling (リースリング) の交配品種にさらに Müller Thurgau (ミュラートゥルガウ) を掛け合わせている。ドイツとイギリスが代表的な生産地だが、スイスでも植栽されている。 特徴 早熟な品種で、果汁糖度も上がりやすい特徴 ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 ブルグンダー品種の一つであるが、世界中のあらゆる気候帯において植栽されているワイン用ブドウ品種におけるグローバルプレーヤーの一つ。DNAの鑑定結果によればピノ種とGouais Blancとの自然交配種である。 特徴 典型的な円筒形の房をつけ、丸い形状の粒をつける。果皮は薄く、黄色の入った緑色。果実の熟成が進むにつれて色は黄金色からアンバー系に色づいていく。 半ばから強めの樹勢を持つが、副梢の成長は控えめであることに加え、樹が熟成しやすいため寒さにも強い ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 Gouais blancとトラミナー系の野生ブドウ種 (Vitis-Silvestris) との自然交配によって生まれた品種とみられている。ドイツでの耕作面積が世界全体の耕作面積の半分以上を占めており、ドイツにおけるもっとも重要なワイン用ブドウ品種といえる。熟成が遅い品種として知られる。 特徴 伝統的なクローンでは小型でコンパクトな房をつけるが、一方で最近作られたクローンではバラ房気味でボトリティスに対しても高い耐性を持つようになってきている。 一粒一 ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 14世紀から存在するブルグンダー種。ピノ・ノワール (Pinot Noir) からの変異種と見られている。 遺伝子的に不安定な部分があるため、変異しやすいことでも知られている。このことから、数多くのクローンが存在している品種でもある。 特徴 ブルグンダー種の中でも花振るいしにくい品種であり、収穫量を大きくしやすい特徴がある。樹勢は半ばから強めである一方で、副梢の量は少なめ。 典型的とされるブドウの房は中くらいから大きめで、詰まり気味に実をつける。果実に ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 フランス、ロワール上流部を原産とするブドウ品種。基本的に冷涼な地域での植栽に適正を持っているが、世界中に広く分布している品種でもある。冷涼な地域で栽培すると、干し草やグリーンピーマンのような野菜的な香りを持つようになることでも知られている。 世界のワイン生産における最も重要なブドウ20品種の一つにも数えられている。 特徴 小型で果実がコンパクトに詰まった房をつける。粒の形状は小さな丸型。完熟すると黄色みの強い黄金色に色づく。 一般的な辛口のスタイルから ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 ローマ時代の文献にすでにその存在を確認することのできる、世界中で最も古くからある赤ワイン用ブドウ品種の一つ。ブルグンダー種。ブルゴーニュを起源とする野生品種の一つと考えられている。 冷涼な地域や海の近い地域に広く分布している。成熟は遅い。Pinot BlancやPinot Grisなど多くの品種の祖先であることが判明している。 特徴 変異しやすい特徴があり、クローンによって極めて多岐に渡る外観の房をつける。その範囲は小さくコンパクトなものから、バラ房気 ...
Foto: Rebschule Freytag 概要 世界中で200,000 haを超える耕作面積をもつ、世界で最も栽培されている品種。フランスのボルドーを原産地とする、Cabernet Franc (カベルネ・フラン)とSauvignon blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)との自然交配種。 小粒で厚い果皮を持つため、ワインにすると色が濃く、タンニンの強い味わいとなりやすい。 特徴 房は長めな一方で、粒は小さいか中程の大きさ。丸い形状をしており、果皮は色が濃く厚い。果肉は固め。 厚い果皮から抽出される ...